もえもえさくらたん » ふしぎの国のアリス http://www.moemoesakuratan.com 「萌え」を芸術、科学、経済学方面から追求します。たぶん。あとときどきタマ姉。 Fri, 19 Feb 2010 12:50:54 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.0 もうひとりのアリス http://www.moemoesakuratan.com/%e8%90%8c%e3%81%88%e3%82%8b%e7%a8%80%e8%a6%af%e6%9c%ac/%e3%82%82%e3%81%86%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%82%b9/ http://www.moemoesakuratan.com/%e8%90%8c%e3%81%88%e3%82%8b%e7%a8%80%e8%a6%af%e6%9c%ac/%e3%82%82%e3%81%86%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%82%b9/#comments Tue, 10 Mar 2009 09:27:15 +0000 chrno http://www.moemoesakuratan.com/?p=571

ときめきアリス―定本 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)

著者/訳者:吾妻 ひでお

出版社:チクマ秀版社( 2006-06 )

単行本 ( 206 ページ )


萌えの源流を吾妻ひでおに求めるのは間違ってはいないだろう。
『陽射し』や『海から来た機械』などの不条理SFもの、『ふたりと5人』からはじまるスラプスティックもの、そして『失踪日記』以降の作品。
萌えの視点から見ればスラプスティックなものが重要視されることはいうまでもない。

遠く1980年代、久保書店の「レモンピープル」あたりから、それまでの成人マンガとは違い絵柄が少年/少女マンガのまま成人向けの内容に移行した作品が出始める。吾妻も少年チャンピオンというメジャー出身にも関わらず寄稿する。コミケでそういう本を販売するメジャー作家も吾妻が最初だったらしい(wikipediaより)。
このころ、いのまたむつみなども「幻夢戦記レダ」や「プラレス34郎」などで注目される。成人テイストの高いレモンピープル系のコミックを「ロリコン」、いのまた、平野俊弘や美樹本晴彦などアニメ系は「美少女」などと呼び分けていたようだ。「カリオストロの城」のクラリス萌えを「ロリコンではない」と強く否定している文章もよく目にとめる。吾妻はその境界あたりで活動した一大ビッグネームだった。

吾妻の描く「美少女」にスポットが当たり始めたのは「スクラップ学園」(1981年月刊プレイコミック)のミャアちゃん(ヒロインの猫山美亜)あたりだったのではなかろうか。当時のアニメージュは「ロマンアルバム」というムック本をよく出しているが、それと同じ判型で秋田書店よりムック(『ミャアちゃんラブワールド』1983年ASIN:ASIN:B000J7DTIE)が出ている。
そして同時期に発表している「ななこSOS」を持って頂点を迎える。
1983年にアニメ化されるが吾妻の不条理さ、度を超えたスラプスティックさがテレビ放送という制限でトーンダウンしている。DVDレンタルで借りられるので興味のある向きはそちらでどうぞ。原作は早川書房からJA文庫として復刻されている。
原作でななこのプロポーションの変遷を追うと面白い。連載開始当初はまるっきりギャグマンガの等身でディテールなども省略が多いが、完結する頃は等身が上がり「グラマー」になっている。現在のギャルゲーなどのヒロイン像はこのななこを今風のアニメーション技術で再構築したものだというのは言い過ぎだろうか。

『ときめきアリス』。
80年代の少女マンガ系の最高峰がプチフラワーならば少年/青年マンガ系の最高峰は双葉社のスーパーアクションだ。
スーパーアクションには大友克洋、星野之宣、諸星大二郎などそうそうたる連載陣を抱えていた。そのなかでいくぶん軽めの「アリスは~」ではじまるタイトルを持つ吾妻の連載を集めたのがこれ。「定本」と付くのは2005年復刻で『失踪日記』でカムバックを果たした吾妻によるおなじみの独白ページとイラストページが付いているから。
ストーリー的には不条理SF路線にギャグ+エロを盛り込んだもの。たぶん、当時の吾妻はこれを力を入れず描いていたのだろうが、脂ののりきっている余裕が感じられる。
今読んでもスーパーアクションでも確固とした存在感があり、まさしく全盛期だったことがわかる。

リアルタイムで吾妻ひでおを読んでいた世代はすでに40代とかだが、「公式ホームページの日記に出てくるちかちゃん(吾妻氏のむすめさん)が成長していて時代の移り変わりを実感した」とかいっている。まさしく時代の主役だったんだな。

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ふたりのアリス http://www.moemoesakuratan.com/%e8%90%8c%e3%81%88%e3%82%8b%e7%a8%80%e8%a6%af%e6%9c%ac/%e3%81%b5%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%82%b9/ http://www.moemoesakuratan.com/%e8%90%8c%e3%81%88%e3%82%8b%e7%a8%80%e8%a6%af%e6%9c%ac/%e3%81%b5%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%82%b9/#comments Mon, 09 Mar 2009 06:29:35 +0000 chrno http://www.moemoesakuratan.com/?p=568 POPと木下さくら。「もえたん」と「魔探偵ロキ」といったほうがとおりがいいだろう。
かたや水彩画のような淡い色遣いのアリス。かたや高コントラストのメリハリの利いたアリス。

ふしぎの国のアリス (POP WORLD)

著者/訳者:はやの みちよ

出版社:ポプラ社( 2006-04 )

大型本 ( 39 ページ )


「もえたん」にみるように淡い色彩を多用するPOP画は児童向けに適している。が、児童向けに徹するには技巧的すぎるかも知れない。
多少ヘタウマなほうが子供には親近感がわく(という大人の思い込みかも)。
そもそも「不思議の国のアリス」という題材が大判の絵本に合うかどうかが一番大きな問題で、ストーリーとしてはダイジェストとしても物足りない内容になっている。
親のストーリーテリングの添え物として活用すべきか。その使い方ならばPOP画は最強であろう。ここでのPOP画はあくまで「挿し絵」である。

不思議の国のアリス

著者/訳者:木下 さくら ルイス・キャロル

出版社:幻冬舎コミックス( 2007-09 )

コミック ( 79 ページ )


一方、木下さくらver.。
「魔探偵ロキ」開始当初は白黒の美しいコントラストでゴシックホラーかくありなん、という感じだったんだが、絵がうまくなるにつれ語り口が軽妙になりコメディー色が濃くなっていき、最後にはありきたりのマンガになってしまった。
が、しかし、白黒であるが故のまゆらやフレイヤの美しさ色っぽさは印象深い。
カラーの使い方も、コントラストが高く、ブラウンや緑などが色調、明度を落として使うなど、センスのよさがうかがえるものだった。
今回の「アリス」についてもPOP版が王道をいく童話ならば木下版は異聞とでもいおうか。
各章ごとに服装、髪型、髪の色まで変わるのに加えて、コミックのようなコマ割(というか幻冬舎「コミック」だ)、「ロキ」のようなぼやきがふんだんに使われ、「大人のためのアリス」というニュアンス。

POP版についてはアルターよりフィギュアも発売していた。POPといえば森川裕光。

ElectromagneticWaveexternal
「駄犬マーサ愛護団体」external
ALTER Co.,Ltd
アルターexternal
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