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HRP-4Cとクール・ジャパン(笑)

2009年 3月 30日 posted by chrno

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綾小路博士は正しい。
鋼鉄天使くるみ』の最初のほうで天城博士がくるみたち鋼鉄天使を軍用なのに女性型に作ったことを嘆いているが、男がアンドロイドを造るとしたら女性型に決まっているだろう。
ダッチワイフ云々の下世話な話でなく、ネトゲで異性キャラを育成するほうが力が入るのと同じ。『プリンセスメーカー』がウケたのと同じで自分の理想を投影できるから。同性であればリアルすぎて「幻想」にはなり得ないのだ。

セガトイズの『エマ』のときはあまりにロボット然としていてつまらなかった。名刺を突き出すアクションを仕込むくらいなら「ハレ晴レユカイ」を踊らせろよ、みたいな。ガンプラにも劣るじゃん。それかリインフォースな。というのはヲタの性ゆえ。

HRP-4C。
市松人形みたいな髪型、歩くときの頭の揺れがからくり人形みたいで、ヘンな部分で日本的だと感心した。
YouTubeのコメントでは肯定的なものが多いようだが、これ以上なめらかに動くならば、「非人間」な外観を備える必要があるかも知れない。
妖精の国で人外にも市民権のある基本的にアニミズムの日本ならいざ知らず、キリスト教的価値観の中では拒絶されるのではないか。人間のカリカチュアと映り、生理的嫌悪を呼び起こす可能性もある。川又千秋の『人形都市』的な気持ち悪さ。

いっそのことディズニーやゲームキャラにしてしまえばよいのだ。火星を開発するソニックや太陽黒点を至近距離で観測する『ファンタジア』バージョンのミッキーマウスなど万人受けしそうじゃないか? いかにもアメリカっぽくてイヤだけど。わびさびがない。

日本のアニメやマンガなどの創作物が欧米でウケているが、19世紀のジャポニスムと同じではなく、中心が市井の一般ピープルである。彼らが求めているのが硬直した自分たちの表現様式からのブレークスルーなのかどうだかはわからないが、やはりジャポニスムと同じように相互に価値を認め合う関係となり得ないまま拡散してしまうのだろうか。でも19世紀との違いは日本のクリエイターたちが現役で存在しているということ。

彼らに出来れば外国でも仕事をしてほしい。果たして日本発のポップ(あるいはサブ)カルチャーに普遍性はあるのか、キワモノだから注目を集めるだけなのか?
たとえ海外進出が露と消えても無駄にはならないだろうさ。完膚無きまでにたたきのめされて帰ってきても2chで笑われるだけだ。

「クール・ジャパン」とかいってあおるんなら、そういう海外進出への投資もしてくださいよ>どこかのエラい人。

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ToHeart2 XRATED 向坂環 ビーチボールver

2009年 3月 17日 posted by chrno

「なんだこりゃ」
たいていの人がこういう感想を抱いてしまう(推定)、タマ姉ビーチボールver. 。
内田春菊の古いエッセー『見守ってやって下さい
』の挿絵に女子プロレスのロメロスペシャルを見て欲情しているオヤヂが描かれていたがそんな感じをねらったようにも見えるが、エロにとらわれると本質を見誤るかも知れん。

WAVEの水着Ver.とは正反対のアプローチ。
大きなバランスボールの上からずり落ちた感じ。視線を合わせ斜め上から見下ろすのが吉。

マスクの出来はよく、ほんのり赤らめた頬に誘惑と照れが混在する。もうちょい視線が見上げるようだったらよかったかも。

真上からみる。贅肉のないウエストがまぶしい。
ブラ、外れそうです、ってキャストオフできるらしいので正味載せてるだけ。やるなタマ姉。

アルファマックスexternal

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もうひとりのアリス

2009年 3月 10日 posted by chrno

ときめきアリス―定本 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)

著者/訳者:吾妻 ひでお

出版社:チクマ秀版社( 2006-06 )

単行本 ( 206 ページ )


萌えの源流を吾妻ひでおに求めるのは間違ってはいないだろう。
『陽射し』や『海から来た機械』などの不条理SFもの、『ふたりと5人』からはじまるスラプスティックもの、そして『失踪日記』以降の作品。
萌えの視点から見ればスラプスティックなものが重要視されることはいうまでもない。

遠く1980年代、久保書店の「レモンピープル」あたりから、それまでの成人マンガとは違い絵柄が少年/少女マンガのまま成人向けの内容に移行した作品が出始める。吾妻も少年チャンピオンというメジャー出身にも関わらず寄稿する。コミケでそういう本を販売するメジャー作家も吾妻が最初だったらしい(wikipediaより)。
このころ、いのまたむつみなども「幻夢戦記レダ」や「プラレス34郎」などで注目される。成人テイストの高いレモンピープル系のコミックを「ロリコン」、いのまた、平野俊弘や美樹本晴彦などアニメ系は「美少女」などと呼び分けていたようだ。「カリオストロの城」のクラリス萌えを「ロリコンではない」と強く否定している文章もよく目にとめる。吾妻はその境界あたりで活動した一大ビッグネームだった。

吾妻の描く「美少女」にスポットが当たり始めたのは「スクラップ学園」(1981年月刊プレイコミック)のミャアちゃん(ヒロインの猫山美亜)あたりだったのではなかろうか。当時のアニメージュは「ロマンアルバム」というムック本をよく出しているが、それと同じ判型で秋田書店よりムック(『ミャアちゃんラブワールド』1983年ASIN:ASIN:B000J7DTIE)が出ている。
そして同時期に発表している「ななこSOS」を持って頂点を迎える。
1983年にアニメ化されるが吾妻の不条理さ、度を超えたスラプスティックさがテレビ放送という制限でトーンダウンしている。DVDレンタルで借りられるので興味のある向きはそちらでどうぞ。原作は早川書房からJA文庫として復刻されている。
原作でななこのプロポーションの変遷を追うと面白い。連載開始当初はまるっきりギャグマンガの等身でディテールなども省略が多いが、完結する頃は等身が上がり「グラマー」になっている。現在のギャルゲーなどのヒロイン像はこのななこを今風のアニメーション技術で再構築したものだというのは言い過ぎだろうか。

『ときめきアリス』。
80年代の少女マンガ系の最高峰がプチフラワーならば少年/青年マンガ系の最高峰は双葉社のスーパーアクションだ。
スーパーアクションには大友克洋、星野之宣、諸星大二郎などそうそうたる連載陣を抱えていた。そのなかでいくぶん軽めの「アリスは~」ではじまるタイトルを持つ吾妻の連載を集めたのがこれ。「定本」と付くのは2005年復刻で『失踪日記』でカムバックを果たした吾妻によるおなじみの独白ページとイラストページが付いているから。
ストーリー的には不条理SF路線にギャグ+エロを盛り込んだもの。たぶん、当時の吾妻はこれを力を入れず描いていたのだろうが、脂ののりきっている余裕が感じられる。
今読んでもスーパーアクションでも確固とした存在感があり、まさしく全盛期だったことがわかる。

リアルタイムで吾妻ひでおを読んでいた世代はすでに40代とかだが、「公式ホームページの日記に出てくるちかちゃん(吾妻氏のむすめさん)が成長していて時代の移り変わりを実感した」とかいっている。まさしく時代の主役だったんだな。

吾妻ひでお公式HP
吾妻ひでお公式HPexternal

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ふたりのアリス

2009年 3月 9日 posted by chrno

POPと木下さくら。「もえたん」と「魔探偵ロキ」といったほうがとおりがいいだろう。
かたや水彩画のような淡い色遣いのアリス。かたや高コントラストのメリハリの利いたアリス。

ふしぎの国のアリス (POP WORLD)

著者/訳者:はやの みちよ

出版社:ポプラ社( 2006-04 )

大型本 ( 39 ページ )


「もえたん」にみるように淡い色彩を多用するPOP画は児童向けに適している。が、児童向けに徹するには技巧的すぎるかも知れない。
多少ヘタウマなほうが子供には親近感がわく(という大人の思い込みかも)。
そもそも「不思議の国のアリス」という題材が大判の絵本に合うかどうかが一番大きな問題で、ストーリーとしてはダイジェストとしても物足りない内容になっている。
親のストーリーテリングの添え物として活用すべきか。その使い方ならばPOP画は最強であろう。ここでのPOP画はあくまで「挿し絵」である。

不思議の国のアリス

著者/訳者:木下 さくら ルイス・キャロル

出版社:幻冬舎コミックス( 2007-09 )

コミック ( 79 ページ )


一方、木下さくらver.。
「魔探偵ロキ」開始当初は白黒の美しいコントラストでゴシックホラーかくありなん、という感じだったんだが、絵がうまくなるにつれ語り口が軽妙になりコメディー色が濃くなっていき、最後にはありきたりのマンガになってしまった。
が、しかし、白黒であるが故のまゆらやフレイヤの美しさ色っぽさは印象深い。
カラーの使い方も、コントラストが高く、ブラウンや緑などが色調、明度を落として使うなど、センスのよさがうかがえるものだった。
今回の「アリス」についてもPOP版が王道をいく童話ならば木下版は異聞とでもいおうか。
各章ごとに服装、髪型、髪の色まで変わるのに加えて、コミックのようなコマ割(というか幻冬舎「コミック」だ)、「ロキ」のようなぼやきがふんだんに使われ、「大人のためのアリス」というニュアンス。

POP版についてはアルターよりフィギュアも発売していた。POPといえば森川裕光。

ElectromagneticWaveexternal
「駄犬マーサ愛護団体」external
ALTER Co.,Ltd
アルターexternal

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