ドリームネットPAPA
2006年 11月 7日 chrno Posted in 萌える稀覯本 | No Comments »
柴田亜美はおもしろい。
笑いとペーソスなんぞではなくて、毒を大量に含んだギャグとなんだか知らんが感動が両立してしまう、その存在感に圧倒される。
『ドリームネットPAPA』はゲーム業界にいる父と、離婚した母親が残した天才の赤ん坊(例によって目つき悪し)の話だが『Papa told me』とは違った父子家庭像を見せてくれる。父も息子も互いにわがままを言いあって、なおかつ互いの信頼のきずなが見える。親の従属物としての子供ではなく独立した人格で対等の関係であるのが心地よい。
登場人物はみな当然一癖も二癖もあって、スプラッタマニアの医大生とか笑ってしまう。
毎回その一癖も二癖もある人物の抱える悩みなんかがクローズアップされて、ギャグを折りはさみながらその悩みを解決していくわけだが、弟を失い医学に絶望した教授の話には迂闊にも涙ぐんでしまった。
「こころなんて作らなくていいんだ」
なんてセリフが一エピソードに一つはあり、スラップスティックに分類することができず、いつも本棚のどこに置こうか迷ってしまう本だ。
読むべし。


















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