さっぽろももこ的造形
2009年 8月 13日 chrno Posted in 萌える三次元物体 | No Comments »
「クリエーター殺すにゃ刃物はいらない。そばで『昔のほうがおもしろかったね』とひとこと言えばいい」
何のセリフだったか忘れたが、ドキッとしたことを覚えている。
亀田兄弟が「ほんとは強くねーだろ」とバッシングされているとき擁護側のコメントに「あなたよりは強いです」というのがあったが、プロボクサーと一般人で比較するバカさ加減にあきれかえったものだ。
「プロ」というのはその仕事に誇りを持っているものだ。だから自分の仕事に関しての批判は覚悟している。たとえ腹の立つコメントがあったとしても甘んじて受ける。そして「チクショー、次回は見返してやる」と静かに燃えるものだ。プロは失敗を忘れないが、アマチュアは成功を忘れない。
とはいえ、何かを作り出す仕事をしていると、波はあるし、自分の才能の枯渇におびえて身動きがとれなくなるときもある。
長く仕事している原画家たちだってそうだろう。
CARNELIAN、Tony、七尾奈留なんかはほとんど完成しているのかクオリティーは一定水準から落ちないし、みつみ美里、甘露樹、橋本タカシなんかはデビュー当時より格段にうまくなっていてまだ伸びしろがありそうだし、キリヤマ太一なんかはほとんど別次元までうまくなっている。
しかとみよは絵が完全に変わったし、山本和枝でさえも安定感を振り払ってまで絵を変え始めてきている。絵が変わったと言えば大友克洋なんて何回変わったことか。
逆に、あえて言ってしまうと、大越秀武、志水なおたか、天乃御剣は劣化しているように見える。デッサンの狂いや顔の表情に説得力がなくなっているケースが目立つようになってきた。あと、西又葵も、『Bless ~close your eyes, open your mind.~』の頃のほうが魅力的だと思う(西又の最高傑作はいまでも『BLESS』の観月華蓮だと思う)。
そのなかで、よくわからないのが、さっぽろももこだ。
緩やかに劣化しているかと思えば質の高いのが出てくる。波がありすぎるのだ。
まあ、最近頻繁に出てくる丸顔で目がパッチリした童顔のナースさんがど真ん中のストライクであることもあるのだろう。基本的にお気に入りに絵描きさんなのでひいき目もあるのだろう。ただ演出に絡むとキッチュなものが多くなる傾向があるので、そこはなんとかして欲しいかも。
閑話休題――。
さっぽろももこのキャラクターが立体化されたという話は、ついぞ聞いたことがなかったが、このたびやっとフィギュアが出るTAIL WINDの『Maria~天使のキスと悪魔の花嫁~』よりマリアとアルプ。抱き枕でも絡んでいたが、なんでこれかなあという感じ。このへん
とか……売れなかったんだろうなあ。
10月発売のマリア。メインヒロインだ。サキュバスバージョンで立体化。
正統さっぽろももこキャラ的顔かたちと体型。
の、はず、だが、あれ?
ちょっとぽっちゃりしているだけで、さっぽろももこ的な部分が見えない。
タキ・コーポレーションの立体はあまり原作にとらわれないというか、イマイチわかってねーなあ、というのが多い。まあいいんだけど。言い方は悪いが高いプライズ品だと思えばよい。
キャストオフなんてギミックよりはもうちょっとマスクを作り込むべき。
こちら、ぺたんこアルプ。マリアに惚れていて原作では開始早々とばしていたなあ。
こちらはマリアよりさっぽろももこ的な表情をしている。貧乳吊り目なアルプは、原作ではあまり「さっぽろももこっぽく」見えないんだが、そちらのほうが、さっぽろももこらしく見えてしまうという皮肉。
最近立て続けにリリースされているさっぽろももこ原画のゲーム。
また立体化する話も出てくるだろうから、それを期待しておこう。




















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