Papa told me
2006年 10月 30日 chrno Posted in 萌える稀覯本 | No Comments »
知世の「はとこ」の強くんの家庭環境がこの『Papa told me』全編を端的に表しているのかもしれない。権力志向・上昇志向の家族とそうでない自分。愛している家族との価値観の相克に悩み、理解してくれる人とのひとときの会話に潤う。
逃避としてではなく積極的な肯定として価値観の違いを受け止める。決して自己満足ではなく葛藤さえよしとする自然体。
「北原さんや百合子ちゃんのようなデリカシーのある」
この物語のキーワードはこの知世のセリフがいい切っている。
デリカシー。
気配りというより他人の生き方を尊重する包容力のようなもの。
デリカシーのない人は嫌われるという。価値観の押しつけがこれにあたる。
書評などにあるようにこの『Papa told me』は癒しというより道しるべだ。
より気持ちよく生きていくための。そしてもっと大人になるための――。
ヲタな生活をしているとなにかと周囲との軋轢に疲れ果て、あろうことか2chでなごんだりするのだが、殺伐とした空気が重いと感じるときにはこの一冊。


















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